全国規模で興っている産業育成準備に関して、玄霧藩国のアプローチは以下の通りとする。


1:宇宙病に対する医療活動の強化

○概要
・自国の宇宙港勤務者や、既に宇宙病が確認されている帝国諸国との協力連携により、宇宙病に関するカルテを取り寄せる。
・そのカルテを調査/研究し、詳しい状態を確認し、結果を元に宇宙港を改修。
・改修内容は、宇宙病の原因となる宇宙船を遮断、もしくは、影響のないレベルまで軽減できる外殻の取り付けと、宇宙医療拠点の増設。
・医療拠点での治療は、カルテ提供者の場合、一部費用の負担を行う。
・CMSの協力により、各国の有人宇宙施設に医療用設備を伴った通信設備を設置。それにより、通信での簡単な往診やメンタルケアを可能とする。
・申し出があった藩国の大型宇宙船等にも、同等の通信設備を設置予定。
・上記通信に関する位置観測等の必要がでた際には、ヘイムダルのシステムを利用する。
・その他、後述の宇宙食事業との連携による性能・品質向上。


2:宇宙食の改良に伴う、食品加工技術の強化

○概要
・藩国の宇宙食の技術・品質を、商品価値の高い状態まで引き上げを行う。
・技術/品質向上の為、真空パックやフリーズドライといった技法を藩国主導で取り入れる。
・技術向上により製品の形質/内容にこれまで以上の余裕が出ることから、一般食と特別食の区分けを実施。
・一般食と特別食の定義を設定し、定義の中でバリエーションを持たせる。
・定義上、一般食より制限の少ない特別食の特性を利用し、各国の『故郷の味(ソウルフード)』を取り入れる。
・これらにより、宇宙という閉鎖された空間では限られる「娯楽」を、藩国製の宇宙食により補えるようにする。
・それによる商品価値の追加と、食事により娯楽を得る事によるメンタル面への良い影響を狙う。
・また、一連の技術を民間企業等に段階的に流し、食品加工全体の品質向上も狙う。
・その他、上述の宇宙医療との連携による性能・品質向上。


上記2点による、宇宙という環境での新たな医療シェアと、広域での食品販売におけるシェアの拡大、そして品質向上を狙う。
その際、概要の通り、藩国主導による技術導入後の民間への技術開放を初めとした多角的な支援を行う予定である。

以上。
担当各所や各計画責任者の尽力を期待する。


                                  
玄霧藩国 藩王 玄霧弦耶
藩王印
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